モビリティ2.0の私の予想
ウェザーニュースの様な、人の実際の目前の情報(データ:目で見た情景を入力することで得られる)を集積し分析する、モデル(収益が得られればビジネスモデルとなる)が、今後の世界の主流になってくる。
①人の欲しい情報自ら、人のところにやって来る。モビリティ2.0の人の行き先の特性(持っているポテンシャル)が、あらかじめ登録されていて、需要側と供給側のマッチングが行われる。すなわち、需要を予測し、予測される嗜好や行動から、そのあと購買・消費される商品などを予測することもできるようになる。
②現在のWEB広告は、見ている消費者の過去の購買履歴に基づいており、次の購買予測には、まだ近づいていないことが多いが、今後はこれが先に予測されるようになる。例えば「この商品を購入した人はこんな商品も購入しています」という情報からヒントを得て、先に類似の行動をとっている人のパターンが記憶・分析されてあらかじめデータバンクにツリーが蓄積されている。このツリーと人の過去・現在の行動のパターンとがマッチングされることで、次の購買が予測できるのだ。
この未来の購買予測データを供給側が受け取ることで、自店の商品が購買される可能性(%)を事前に知ることができ、モビリティ2.0の自動配車同様に、自動配品?自動配サービス?(新語)が可能になる可能性がある。モビリティ2.0により自動配車されると同時に、自動配品?自動配サービス?することで、人の望む事・ものが到着地で入手することが可能になる。この事・ものの移動も自動配車される自動運転車の移動に便乗することで、配送コスト(配送に掛かるトラックや運転手)をぐっと下げることが可能になる。現在の運輸業界の不足状態を解決する手段ともなり得るかもしれない。
③更に考えを先に進めよう。自動配車を更に事前に予測することができるようになれば、その自動運転車が物流の主役になることができる。定期便のような自動運転車の経路があらかじめ予測されれば、商品・サービスの配送を注文を受けた商品の配送とマッチングして、いつどこで自動配送が行われるかを供給側に伝えて、配送予約を入れることができる。
ただ、セキュリティが必要になる。自動運転車の配車時には人が乗車していない可能性がある。もし人が乗車していたとしてもそれを狙った盗難・強盗の被害が予測される。これさえも予測して、見合う警護を付加する必要がある。自動配車専門のSPのような存在が思い浮かぶ。サイバー犯罪とからめて警戒しなければならないのである。
④モビリティ2.0専門の自動警護サービスが必要になる。カメラ・マイク、更にはセキュリティ専門の自動追尾式ドローンなどを通して警護され、行われようとしている盗難・強盗を先回りして予測する技術が開発される。
交通状況に応じてカメラ映像や、Nシステムの情報を入手・分析するのと同様に高額な商品などの配送に合わせた警備のサービスが供給側の保険システムと連動することになる。商品に掛かる保険・補償するサービスも必要となる。
クレジットカードなどに付加されるサービスや、供給側の任意による保険への加入が必要になるのだ。
⑤これらのモビリティ2.0の予測に対しての外れた時のロスの確立(%)も削減されなければならない。このサービスの使用の経過時間が増大するに合わせて、ロスも削減されていく必要がある。ロスをどこで吸収するかについても予測、分散吸収の技術が開発されるのだ。
⑥人の行動の予測ができるということは、すなわちその人の未来を予測できるようになる。ちょっと危険な香りが漂いはじめてきた気がする。興信所ならぬ興信データとして活用しようとする動きも出てくる可能性がある。映画「マイノリティ・リポート」のプリコグ(未来予知者)をリアルデータの解析により実現しようとしている。経営はデータに基づく予測の範囲内で現代の経済を成り立たせる原動力となっている。同様にモビリティ2.0に秘められる膨大なデータに基づく個人の将来をプロデュースし、決定づける原動力となる可能性もある。資本主義の中に隠れた統治主義が見え隠れしているように思える。もしかしたら新しい国のような存在が、単にモバイルやモビリティと呼ばれる言葉の背景に潜んでデータに行動が左右されるかもしれない。懸念や不安ではなく、それを積極的に活用していく個人のマインドがあれば受動的に左右されるのではなく、能動的に自分に取り込むこともできるのではないだろうか。
予測を待つのではなく、予測を取りに行く、予測を活用できる新たなサービスも様々な形・分野で応用できる未来が、もうそこまで来ていることになる。すべては東京オリンピック後の、他でもないココご当地日本の新たな時代が幕開けるそんな可能性も見えてくる。
⑦日本の新たな幕開けといえば「明治維新」、当時の若者は日本の未来を案じ、なんとかしようと名乗りを上げて参加した、だれもが「自由」になれると信じ、それは達成された。「自由」となった現代においてなにが人を縛っているのか、それはやはり経済というより他はない。経済が自由になるとはどういうことか。石油の産出国の様な国家であるのか。それに似た思考を進めるならばデータの産出が次の時代の主流となるのか。
行動を予測できる未来は、経済も予測でき、人の個人の未来も予測できるようになる。
Tips:わたしも経済に予測されてカードを作りそれを使用した。今後は、自分の経済を予測できるように身の回りの環境を整備して、新たな経済の予測を自分で取りに行く、そんな事を考えてこの「ブログ」を立ち上げました。